そもそも、なぜ線香を自分で作ろうと思ったのか?をお伝えします。
手作り線香キットを使って実際に線香を作ってみたものの、自分が欲していた線香とは違いました。
自分の理想の線香を作るべく、色々と試していきます。
線香を自分で作ろうと思ったきっかけ
そもそもなのですが、15年ほど前
温灸器を自分で作りたい!と思いました。
温灸器とは、熱源となる温灸材を器具の中にセットして、
加熱する道具のことです。
温灸器には色々ありますが、先端部に空気穴のようなものがあると、
燃えカスがどんどん落ちてきます。
今もそうなのかは定かではありませんが、
以前はそういうタイプが多かったのですよ。
それってどうなの?
汚いじゃん。
と思っており、先端部に穴が開いていない、燃えカスが外に出ない
温灸器を作りたいと思ったのです。
温灸器には、熱源となるものが必要です。
その熱源に、線香を使いたいと思いました。
しかし、市販の線香は、温灸に用いるには温度が低いのですよ。
当たり前ですよね。
温度が高いと危険だからです。
線香は、燃えることが必要であり、
高温である必要がない、いや、むしろ安全のため低温の方がいいのです。
そこで、自分に必要な線香を自作しよう!と思い立ったのです。
とりあえず線香を作ってみる
とは言え、そもそも線香の作り方自体を知りません。
そこで、ネットで検索して、自分で線香を作れるセットを購入しました。
薫物屋神楽さんの「手作り線香キット」です。
これがなかなか優秀で、分量なども書いてあり、
早速作ってみることにしました。
基本的に線香は、椨粉(タブコ:タブの木の樹皮を粉末にしたもの)と
香木を粉末にしたもの(白檀や伽羅など)を湯で練って粘土状にし、
押し出し器で押し出して棒状にして、1週間~10日間くらい乾燥させます。
付属の作り方をもとに作ってみると、当たり前ですが燃焼温度は低いです。
付属の、注射器のような押し出し器を使って作ると
線香の直径は2mmくらい。
それならば、太い線香を作ってみよう!
と、直径1cmの線香を作ってみました!
注射器型の押し出し器で直径1cmを押し出すのは無理なので、
1cmの高さのもの(100均で売っていた付箋の高さが1cmだったので、
それを利用しました。)の間に粘土状にしたものを置き、
その高さになるまでゴロゴロと伸ばしてみました。
温度的には悪くありません。
悪くありませんが、
コスパが悪い!
これは大事なポイントです。
薫物屋神楽さんのタブ粉は50g300円~400円くらい。
それで直径1cmの線香を作ると、単価が高すぎます!
これは、別のところから仕入れるしかなさそうです。
タブ粉の仕入れ先を変えてみる
別のところからタブ粉を購入しよう、と思っても、
当時は他に売っているところが見つからず、卸をしているようなところに
ダメもとで電話をしてみました。
タブ粉を売ってほしい、と伝えると
何トンくらい?
との返事
えっと、そんなには要らなくて・・・、と言うと
何百キロ?との返事
・・・
「すみません、2~3キロでいいんですけど」
桁が違いすぎて申し訳なかったのですが、
何百キロものタブ粉を置くスペースなど、持ち合わせておりません。
でも、気分を害されることもなく
「ああ、それくらいならすぐに送れますよ」
と送って頂きました。
値段も、かなりお安かったです。
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